17713156_254.jpgTOMMEE

インドネシア出身のオーストラリア人であるTOMMEEは、アジア人が持っている独特な音の感覚と、オーストラリア人としての英語の詩の美しさを持ち合わせる数少ないアーティストである。もともと彼の故郷は、インドネシアのBIMA島という1万人が住む小さな島であり、その島の人々だけが分かる言語でセカンドアルバムKACHAMPOをリリースするほど、彼の中での故郷への思いは熱い。そして、日本とDNAレベルでの深い関係があるとされるインドネシアの血を持つ彼の音楽は、どこか日本人の古の瞬間を思わせるところも、日本人オーディエンスとしては非常に興味深い。20歳の時にオーストラリアに音楽活動の場を移し、沢山のミュージシャンと演奏経験を重ねたのに、TOMMEE AND THE NEIGHBOURHOODという、TOMMEEと身近な仲間達というコンセプトのアルバムをリリースする。その後、シドニーの仲間達とのツアー、バイロンを中心とするNEIGHERHOODツアーと、それぞれの場所にあう仲間を集めたツアーコンセプトも手がけた。一度聞いたら忘れられない名曲BLAH BLAH BLAHや、他沢山の名曲がある大作で、現代の諸問題を一人のアーティストとして捕らえた歌詞は、非常に繊細であり、且つ清らかな水のごとく乾いた心を潤してくれる。彼の世界観に共鳴を受けたアーティストは数知れず、オーストラリア最大フェスティバルWOODFORDやPEATSLIDGE FES等の出演から、他多くのクレジットを残している。その後、冒頭でも書いた、彼自身のルーツを私的に完成させたアルバム“KACHAMPO”をリリースする。インドネシア伝統楽器、SASANDO、KECAPI、JAVA SITAR等を使いこなし、一人でレコーディングしたアルバムは、インドネシア音楽業界だけにとどまることの無い、世界に通じる音楽観を残した傑作アルバムである。その後もソロ活動を続け、最新作GET ON SO WELLでは、ファーストアルバムに続くコンセプトである、分かりやすい歌詞と、美しいメロディーがこめられている非常に聞きやすい美しい仕上がりを見せている。MUSO(オーストラリアではミュージシャンをMUSO:ミューゾーと呼ぶ)として、今後の活躍が期待できる。アーティストとしてあることは間違いない。

今は、バイロン周辺のBLUEKINGBROWNやJONBUTLERと同じコミュニティーで、オーガニックミュージックライフに浸っている。

OFFICIAL HP
http://www.tommeemusic.com/
MUSICページでは、サンプル視聴も可能です。

ファーストCDのプロモーションビデオが見れます。
http://bluepie.mysiteeasy.com/TommeeMusic/
(注:写真をクリックしてください。)

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